AI面接サービス『EnTryView』リリース|佐藤幹太

概要

株式会社USEN WORK WELL AI Labの佐藤幹太です。
今回、AI面接ツール『EnTryView』のプロダクトマネージャーとして、企画から開発までを担当しました。

新卒就職活動は、人生を左右する大きな分岐点です。
にもかかわらず、その成否を決める「新卒面接」は、一生に一度の本番勝負で評価が下され、練習環境やサポート体制の差が、学生たちの未来に決定的な影響を与えてしまう現実があります。

特に、地方学生や夜間学生は、対面練習やフィードバックの機会が圧倒的に不足してしまうという”見えにくいビハインド”を抱えており、「何がダメだったのかもわからないまま終わってしまう就活」に直面しています。

こうした構造的な課題に対して、私たちはひとつの問いを投げかけました。

「AIの力で、この課題を打ち壊せないだろうか?」

AI面接『EnTryView』PJは、この問いから始まったプロジェクトです。

本記事では、プロダクトマネージャーである私が、EnTryViewがどのような課題を見つめ、どんな思想と技術で解決に挑み、どのようにして学生の「納得感ある成長体験」を実現を目指したのかを、全9章にわたって綴っていきます。


目次

1. はじめに:たった一度の就活を、後悔させないために

  • 就活の「理不尽さ」と「不平等」が生む後悔

  • 地方学生・夜間学生の見えづらい不利

2. 課題の発見:なぜAI面接が必要だったのか?

  • 練習機会/自己認識/フィードバックの欠如

  • 一発勝負で失敗する学生たちの実態

  • 既存ツールの限界(RECOMEN、steach等)

3. プロダクト構想:EnTryViewが目指した未来

  • コアビジョン:「納得感ある自己理解と成長体験」

  • タグラインと世界観:「何度でも挑戦できる就活へ」

  • 技術と思想の結合:「AI × フィードバック × UX」

4. 差別化のポイント:競合とどう戦ったか?

  • 非言語情報(音声・表情)もスコア化

  • スコア+理由+改善提案=納得感の3点セット

  • 面接官キャラ設定・ゲーミフィケーションUX

5. 技術実装と機能構築:ゼロから作った6カテゴリ評価

  • シナリオ型質問×深掘りロジック

  • URL/ファイルアップロードによる情報連携

  • スコア補足・改善提案・再挑戦導線の実装

6. フィードバックで終わらせない:継続UXの追求

  • 「再挑戦したくなる」導線のデザイン

  • 成長実感を可視化するレーダーチャート構想

  • 学習ログ・履歴管理で自己理解を深める仕組み

7. ブランドリニューアル:EnTryViewという名前に込めた意味

  • 「Entry × Interview × View」=就活の入口と評価を表現

  • 英語圏でも通用する普遍性

  • プロダクトの本質を体現した名称

8. ユーザーの声と実感:フィードバックが変えたもの

  • 「話し方の改善点に気づけた」「自信を持てるようになった」

9. 最後に:AIが変える就活、その第一歩として

  • 「透明な面接体験」が、学生の人生を変える

  • 誰もが公平に挑戦できる社会のために


1. はじめに:たった一度の就活を、後悔させないために

就活の「理不尽さ」と「不平等」が生む後悔

新卒採用という日本特有の制度は、多くの学生にとって“一生に一度きり”の挑戦です。
にもかかわらず、その勝負の行方を左右する面接は、一発勝負で行われ、評価を下されることがほとんど。
準備や練習の環境に恵まれた一部の学生と、そうでない多くの学生との間に、決定的な差が生まれてしまう現実があります。

「話しているうちに何を言っているかわからなくなった」
「面接官の反応が読めず、焦ってしまった」
「落ちた理由が最後までわからなかった」

こうした声は決して珍しいものではありません。
むしろ、就活を終えた多くの学生が口にする“後悔の想い”です。
就活に勤しんでいた学生時代の私も同じような想いを抱えていました。

地方学生・夜間学生の見えづらい不利

その背景には、表に出にくい「環境格差」があります。

たとえば、地方大学に通う学生は、都心部の就活イベントへの参加や対面での面接練習を気軽に実施することが難しいのが現状です。

夜間に授業を受ける学生や、アルバイトに追われる学生も同様。
時間的・地理的な制約により、練習機会やフィードバックを得るチャンスが圧倒的に不足しているのです。

これらの学生は、「どのように準備すればいいのか」「どこを改善すべきか」を知る機会がないまま、貴重な面接本番に臨むことを強いられています。

そして結果として、不完全燃焼のまま就活を終えてしまう。
こうした構造的な不平等は、個人の努力ではどうにもならない“見えない壁”となって立ちはだかっているのです。

この「後悔」を、学生にさせたくない。
そういった想いで、私はAI面接の開発に臨みました。


2. 課題の発見:なぜAI面接が必要だったのか?

練習機会/自己認識/フィードバックの欠如

EnTryViewの出発点は、就活をする学生が抱える“3つの不在”にありました。

  • 練習する場がない。

  • 自分の話し方や強みに気づけない。

  • 他者からの客観的なフィードバックがもらえない。

この3つが欠けたまま、学生は「一生を左右する一発勝負」に挑むことになります。
特に地方や夜間の学生は、物理的・時間的制約などの環境要因により対面指導の機会すら持てないことが多いです。

また、自己分析やエントリーシート(ES)の準備は丁寧に行う一方、「話す練習」や「伝え方の改善」は後回しにされがちです。

面接は選考の中でも最重要視されるフェーズ。

そして、話し方のクセ、視線の動き、表情の堅さなど、自分では気づけない非言語要素が面接の印象を大きく左右するにもかかわらず、ほとんどの学生は「改善方法すら知らない」のが現実で、かつて就活生だった私もその一人でした。

一発勝負で失敗する学生たちの実態

就職活動は“一生に一度”だからこそ、やり直しが効きません。
しかし、「面接がうまくいかなかった理由」を学生自身が明確に把握できる機会は、驚くほど少ないのが現実です。

  • 「なぜ落ちたのかわからない」

  • 「次に何を直せばいいかわからない」

  • 「改善して再挑戦する場がない

この“負のスパイラル”により、就活の自己効力感が低下し、挑戦意欲すら失われてしまう——。
EnTryViewは、こうした現状を受けて、「納得感あるフィードバック」を軸に据えて開発を進めました。


既存ツールの限界

「AI面接」は、既に世の中に多くツールが存在しています。

「既存ツールは、本当に学生の課題を解決するプロダクト(ソリューション)になっているのだろうか?」
「納得感あるフィードバックができているのだろうか?」


そういった視点で徹底的な競合リサーチを行った結果、私は既存ツールについて、以下のポイントを発見しました。

  • フィードバックが表層的で、理由が示されない

  • 非言語情報(視線・口癖・表情など)の分析が不十分

  • UXが冷たく、AIとの対話が無機質に感じられる

EnTryViewは、こうした点を徹底的に見直し、より学生のためになるプロダクトにするために、差別化を図りました。
単に「点数を出すAI」ではなく、話し方・内容・表情といった多面的な観点から、学生に対して、“なぜそのスコアなのか”どう改善できるのか”をしっかり示すプロダクトを私は目指しました。


3. プロダクト構想:EnTryViewが目指した未来

コアビジョン:「納得感ある自己理解と成長体験」

EnTryViewが目指したのは、単なる“AIによる模擬面接ツール”ではありません。
このプロダクトの中心には、「納得感ある自己理解と成長体験を、誰もが平等に得られるように」というビジョンがあります。

「面接がうまくいかなかったけど、何が悪かったのかわからない」
「もっと改善したいのに、具体的にどう直せばいいかが不明瞭」

そんな“もやもや”を抱えた就活に臨む学生が、客観的な視点から自分を見つめ直し、成長の糸口を掴める場所。
それが、EnTryViewの提供価値(Value)です。



プロダクト名とタグライン:「一生に一度の新卒就活だからこそ、納得のいく準備を

「EnTryView」というプロダクト名には、「Entry × Try × Interview × View=就活の入口と評価を可視化する/ 何度も挑戦できる」という意味と想いが込められています。

そして、私が掲げるタグラインはこうです。

“一生に一度の新卒就活だからこそ、納得のいく準備を”

これは、「一発勝負」の呪縛を解き放ち、学生が何度でも練習し、失敗から学び、自己理解を深めるプロセスをポジティブに変えていく意思の表明です。

面接とは、「合否を決める場」ではなく、「成長を実感する場」でもあります。
EnTryViewは、就活の“出口”ではなく、“入口”でありたいと願っています。



技術と思想の結合:「AI × フィードバック × UX」

EnTryViewの最大の特長は、「AI技術」と「教育的フィードバック」と「UX思想」の三位一体設計にあります。

  • AIによるリアルな模擬面接体験
     → 一問一答+深掘りによる、実際の一次面接さながらの対話

  • 6カテゴリでの多面的スコア化と改善アドバイス
     → 発話スキル/論理構成/非言語表現/性格特性/総合評価/マッチング

  • 再挑戦を促す成長UX設計
     → 改善アクション提示と「再挑戦」ボタンで継続的な自己理解を促進(実装予定)

この設計思想によって、単なる無機質なAI回答ではなく、「人に寄り添い、気づきを生み、挑戦を支えるフィードバック体験」へと昇華されています。


4. 差別化のポイント:競合とどう戦ったか?

前述の通り、就活領域におけるAI面接市場は、すでに複数の競合ツールが多数存在していました。
しかし、EnTryViewはあえてこの分野に挑戦。
徹底的な競合リサーチにより明確な差別化戦略を打ち出しました。

そのリサーチの結果、「納得感」と「成長体験」を届ける上で、既存ツールの決定的なギャップを見つけ、機能要件を定義していきました。

非言語情報(音声・表情)のスコア化

多くのAI面接ツールは、発話内容や構文評価に偏りがちで、非言語要素——たとえば表情の硬さ、目線の動き、話速や抑揚などを正確に捉える機能は発展途上でした。

EnTryViewではこの領域を重点強化。

  • 音声解析により、発話速度・口癖・明瞭さをスコア化

  • 映像処理で、表情・視線・ジェスチャーといった“印象を左右する要素”を軽量な形で反映

これにより、「話す内容」だけでなく「話し方・見られ方」までを含めたフィードバックを実現しました。
録画保存なしの即時分析により、安心して使える点も先行して体験した学生ユーザーに高く評価されています。


スコア+理由+改善提案=納得感の3点セット

EnTryViewが最も重視したのが、「なぜこのスコアなのか」が明確に伝わる設計です。

  • 点数だけではなく、その理由を明文化(例:PREP構造の欠如、語尾が曖昧、視線が泳いでいる 等)

  • 改善提案はカテゴリごとに具体化(例:「冒頭に結論を述べてから具体例を加える」「語尾に自信を持たせよう」)

  • 評価ラベル(A〜F)に説明を添えることで、相対的な実力も理解できる

この3点セットにより、「どう直せば良いかがすぐに分かる」「改善のイメージが持てる」といったネクストアクションに繋がるレベルに落とし込んだフィードバックの納得感が飛躍的に向上しました。


面接官キャラ設定・ゲーミフィケーションUX

またUX面では、AIらしさを最小限に抑え、「対話体験」に近づける工夫も重ねています。
今後検討されているのは、以下のような要素です:

  • 面接官キャラの選択(共感型・ロジカル型など)

  • 再挑戦時に成長が可視化されるグラフ表示

  • 自己PR/志望動機などのテーマ別ログ管理

これらは「ゲームのように面白く」「成長が目に見えて分かる」体験を生み、学びのモチベーションを支える仕掛けとなっています。
単なるスコアリングでは終わらない、“やり直したくなるUX”がEnTryViewの本質です。


5. 技術実装と機能構築:ゼロから作った6カテゴリ評価

EnTryViewの開発において、最もチャレンジングだったのが「技術と教育思想を融合させたフィードバック設計」です。
単にAIが質問に答えるのではなく、「学生が納得し、自ら改善しようと思えるフィードバック(評価)体験」をつくるために、ゼロから評価基準と機能設計を構築しました。

シナリオ型質問×深掘りロジック

面接の本番感を再現するため、AIとの会話には「固定質問」+「最大2回の深掘り質問」という流れを採用。
さらに、志望動機・ガクチカ・自己PRなどのテーマごとにシナリオ分岐し、学生が答えやすく、同時に深掘りされる緊張感も再現しています。

この構造により、表層的なやり取りで終わらない、リアルな思考力・表現力が求められる面接体験が実現されました。


URL/ファイルアップロードによる情報連携

応募先の企業情報や自己PR文などを、手入力せずに連携できる仕組みも導入。
学生が持つエントリーシート(ES)や求人票(PDF/Excel)をアップロードするだけで、AI面接官が質問や評価軸を最適化できるようにしました。

これにより、「本当にその企業に応募しているような面接体験」が可能になり、練習の質と没入感が格段に向上しています。


スコア補足・改善提案・再挑戦導線の実装

評価は、以下の6カテゴリで構成されます:

  • 発話スキル(スピード、明瞭さ、抑揚など)

  • 論理構成(PREP構造、説得力、具体性)

  • 非言語スキル(表情、視線、ジェスチャーなど)

  • 性格特性(一貫性や自己開示などの印象評価)

  • 成長性(改善の兆し、フィードバックの受容性)

  • マッチング度(応募企業との親和性・理解度)


各カテゴリにはA〜Fのスコアラベルが付き、それぞれに理由コメント+改善提案が表示。
さらに、評価結果の下部には「再挑戦」ボタン(実装予定)と「重点改善ポイント」が提示されるため、即座に改善→再挑戦という学習ループが回る設計になっています。

この一連の導線によって、EnTryViewが“ただの面接練習で終わらない”プロダクトにしています。


6. フィードバックで終わらせない:継続UXの追求

前述のように、EnTryViewの目指すゴールは、「一度使ってもらうこと」ではありません。
真の狙いは、学生が“何度も挑戦=Tryしたくなる”、自律的な成長サイクルを生むUXの実現にあります。
そのために私たちは、「フィードバックで終わらない」設計に徹底的にこだわりました。

「再挑戦したくなる」導線のデザイン

模擬面接を終えた直後に表示されるフィードバック画面には、改善アドバイスと「再挑戦」ボタン(実装予定)が並んで表示されます。

たとえば、

  • 「論理構成:PREP構造がやや弱い → 次回は結論を先に述べてみよう」

  • 「発話スキル:語尾が曖昧 → “〜です”で終える意識を」

といった具体的かつ再現可能なアクションレベルにまで落とし込んだ改善点を提示することで、「もう一回やってみよう」という内発的モチベーションを自然に引き出しています。

この「挑戦→気づき→改善→再挑戦」のループをワンクリックで回せる設計が、EnTryView最大の強みです。


成長実感を可視化するレーダーチャート構想

さらに今後は、評価カテゴリごとのスコア推移や比較表示機能も拡充予定です。
具体的には、

  • レーダーチャートでの6カテゴリ表示

  • 前回・今回のスコア比較(成長の可視化)

  • 練習履歴ログの蓄積とフィードバックの記録

など、自己理解と成長実感の可視化を通じて、「前に進めている」という確信を支援します。


学習ログ・履歴管理で自己理解を深める仕組み

就活は長期戦です。
1回の面接練習だけで劇的に変わることはありません。
そこでEnTryViewでは、練習テーマごとの履歴管理(ガクチカ/志望動機など)の実装も検討しています。

これにより学生は、「自分はどのテーマが得意か」「どの時期にどのスキルが伸びたか」といった長期的な成長の軌跡を把握できるようになります。
こうしたログは、キャリア支援担当者によるフィードバックや自己分析の補助資料としても活用可能だと考えています。


7. ブランドリニューアル:EnTryViewというプロダクト名に込めた意味

私たちが開発してきた学生向けAI面接ツールは、リリース直前の段階で「EnTryView」という新しいプロダクト名へとリニューアルしました。
このネーミングには、単なる語感の響き以上に、私たちのプロダクトに込めたビジョンと世界観が強く反映されています。

Entry × Try × Interview × View ― 就活のすべてを内包した言葉

「EnTryView(エントリービュー)」は、以下3つの言葉を掛け合わせた造語です:

  • Entry(エントリー):就職活動の“入り口”となる意志表示

  • Try(トライ):何度でも挑戦できる就活(面接練習)

  • Interview(インタビュー):その核心である“面接”という選考プロセス

  • View(ビュー):AIが行う“客観的な評価と可視化”、そして自己理解の“見える化”

この3つが融合したEnTryViewは、「就活の入り口から、面接評価、そして自己理解までを一貫して支えるプロダクト」であることを表現しています。


英語圏でも通用する普遍性

EnTryViewは日本の学生向けプロダクトでありながら、将来的なグローバル展開英語面接対応も視野に考案しました。
そのため、ネーミングも以下の観点を重視しました。

  • 英語圏でも意味が通じやすい/発音しやすい

  • プロダクトの主機能(面接+評価)を連想できる

  • 応募・評価・展望というポジティブなイメージを持つ

たとえば、"View"という単語は、単なる「視覚」ではなく「観点」や「評価軸」も含むため、AIによるスコア・フィードバックの世界観にも非常に親和性があります。


プロダクトの本質を体現した名称

就活とは、ただ“受かるか落ちるか”ではなく、「自分を知る」「納得して選ぶ」プロセスでもあります。EnTryViewは、まさにこの「納得感ある成長体験」をユーザーに提供することを使命としています。

名前に込めた意味は、以下のようなメッセージにもつながります:

「何度でも挑戦できる就活へ」
「自分の強みと可能性を、面接を通して見つけられる場所」
「就活の“入り口”が、これまで以上に開かれたものになるように」

つまり、EnTryViewという名称は、「挑戦・評価・自己理解」の三位一体を象徴するプロダクトの本質そのものなのです。


8. ユーザーの声と実感:フィードバックが変えたもの

EnTryViewが届けるのは、単なる模擬面接体験ではありません。
ユーザーから寄せられたフィードバックの多くは、「気づき」「変化」「自信の獲得」といった、内面的な成長実感を語るものばかりでした。
ここでは、学生ユーザーたちのリアルな声を通じて、プロダクトの意義をあらためて振り返ります。

「話し方の改善点に気づけた」「自信を持てるようになった」

ある学生はこう語ってくれました。

「思ったより“人らしい”。だから自然と話せました」

別の学生は、こんな感想を寄せてくれました。

「フィードバックが的確。自分でも納得できました」

こうした声は、EnTryViewが重視した「納得感あるフィードバック」の設計思想が、確実に学生の行動と気持ちにポジティブな変化を生んでいる証です。

今後もユーザーフィードバックを積極的に受け取り、プロダクトの改善に努めていきます。


“使って終わり”ではなく、“使い続けたくなる”設計へ

複数回の再挑戦や継続利用が多く見られるプロダクトにするためには、単に「便利だから」ではなく、「成長が実感できるから」「前回よりよくなった実感があるから」ということが私は必要だと考えています。

  • 納得感がある → 自分の面接を客観視できる

  • 改善ポイントが具体的 → 行動に移しやすい

  • 再挑戦がしやすいUX → 継続したくなる

この“成長を可視化できるプロダクト”という価値こそが、EnTryViewの根幹です。


9. 最後に:AIが変える就活、その第一歩として

就職活動は、すべての学生に平等に与えられているようで、実はそのスタートラインは大きく異なります。
面接練習の機会があるかどうか、フィードバックをもらえる環境があるかどうか、それだけで結果が変わる現実がある。

EnTryViewは、そうした“目に見えない不公平”を打ち壊すために生まれました。

「透明な面接体験」が、学生の人生を変える

AI面接と聞くと、「機械的」「冷たい」といったイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし私たちが目指したのは、誰よりも人間らしく、誰よりも丁寧にフィードバックしてくれる面接官でした。

  • なぜこのスコアなのか?

  • どこを改善すれば、より伝わるのか?

  • 次にどうすれば、自信を持てるのか?

こうした「納得感ある面接体験」は、学生の“自己理解”と“自己効力感”をも確実に変えていきます。
私はそれを常に意識しながら、開発を進めていきました。

誰もが公平に挑戦できる社会のために

EnTryViewの開発は、「AIだからこそできること」に挑んできたプロジェクトでした。

  • 一人でも練習できる

  • 何度でもやり直せる

  • フィードバックが即時に返ってくる

  • 成長の軌跡が可視化される

このような体験を、時間・場所・環境に制限されず、すべての学生に届ける
それが、EnTryViewのコアビジョンです。

単なる「就活支援ツール」ではなく、学生一人ひとりの挑戦と成長を支えるプロダクトにするために、私は本気これからもEnTryViewのプロダクトデザインに取り組んでいきます。

「たった一度の就活を、後悔させないために」

EnTryViewは、その第一歩として、これからも学生とともに歩んでいきます。

学生の皆さん、ぜひ一度 EnTryViewを使っていただき、感想やご意見を聞かせてください。
あなた(=プロダクトデザイナー)の声でEnTryViewは完成します。
共にEnTryViewをプロダクトデザインしていきましょう!

EnTryViewについての問い合わせはこちらから▶https://ai.unext-hd.co.jp/207594255261-1-1

佐藤 幹太 (編集長)

AIとハタラクラボ by USEN WORK WELLの副編集長、幹太(人間)です。
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AIとハタラクラボ by USEN WORK WELLは、株式会社USEN WORK WELLのAI Labが運営するオウンドメディアです。
Xを運営しています。フォローよろしくお願いします!☞https://x.com/aiworklab

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