動画生成AI『Pika』最新情報まとめ 

概要

2025年2月28日(日本時間)に最新モデル「2.2」がリリースされた動画生成AI『Pika』。

リリース後も、アップデートや新機能の追加、改良が次々に行われ、さらなる進化を遂げています。

本記事では、『Pika』の最新情報をまとめました。

過去記事:異次元のクオリティ動画生成AI『Pika2.1』

出典:Pika 公式X



1.Pika Turbo

より速く、より少ないクレジット消費量で動画を生成する機能(モデル)です。

※最大画質720p/動画の長さ最大5秒


実際に、Text to Video機能で同じプロンプトの5秒動画を生成し、動画が生成されるまでの時間とクレジット消費量を比較してみました。


プロンプト:A cute Japanese woman filming herself with a selfie stick as she walks through the city at night, seen from her selfie camera’s perspective. The footage has stabilization enabled but still shows slight natural camera shake.


Pika2.2
 

動画生成時間:約40秒

クレジット消費量:6




Pika Turbo

動画生成時間:約30秒

クレジット消費量:5



今回は比較的短いプロンプトであったため、時間や消費量に大きな差はありませんでした。

生成される動画をみると、Pika TurboもPika2.2に負けず劣らず高いクオリティです。
プロンプトの長さや求めるクオリティにはよりますが、より低コストで多くの動画を生成したい個人ユーザーの場合は、デフォルトで使用するモデルをPika Turboにするのが良いかもしれません。


2.『Pika』で作れる動画の長さが10秒に拡大

Pika2.2へのアップデートにより、生成できる動画の長さが最大5秒から10秒に拡大されました。

動画の長さが伸びることによって、プロンプトへの忠実度が低下したり、不自然な動きが発生するケースがありますが、Pika2.2の場合、そういった点は特に見られませんでした。

Pikaの強みであるプロンプトへの忠実度や動画クオリティを維持したまま動画の長さが延長されている印象です。


3.Pikaframes

始点と終点に当たる2枚の画像をアップロードするだけで、その間を補完した動画をAIが自動生成する機能です。

他の動画生成AIでは、Keyframe(キーフレーム)機能と称されています。

実際にPikaframes機能で動画を生成してみました。

ドア⇒サイバーパンク世界

男性⇒ピエロ風メイクの男性

銃を構える男性⇒弾丸


4.Pikascenes

従来モデルのScene Ingredients機能です。名称が「Pikascenes」に変更されました。

基本的な機能や使い方については、こちらをご覧ください▶4.新機能 Scene Ingredients

Pika2.2へのアップデートにより、こちらの機能でも生成できる動画の長さが最大5秒から10秒に延長されました。

実際に上写真の画像2枚とプロンプトで生成した動画がこちらです。


5.Pikadditions

既存(生成)動画と画像から動画を生成する機能です。
例えば、実際に撮影した動画にAIで生成した画像を追加することができます。

今まではそういった追加要素はプロンプトによって指示していましたが、この機能により、その必要がなくなり、動画編集が簡単に、かつ表現の幅が拡がりました。

※スピード重視の「Pika Pro」とクオリティ重視の「Pika Turbo」の2つのモデルが選択できます。

実際に上写真の画像と動画、プロンプトで生成した動画がこちらです。


6.Pikaswaps

※スピード重視の「Pika Pro」とクオリティ重視の「Pika Turbo」の2つのモデルが選択できます。

既存(生成)動画に、追加画像またはプロンプトによって一部編集を加えることができる機能です。

例えば、動画内の人物や背景のみを簡単に変更することができます。


今までは、一部要素を変更したい場合、あらためて動画を再生成しなければなりませんでしたが、その必要性がなくなり、誰でも簡単に動画を一部編集・修正できるようになりました。

兵士が戦場を走る動画の背景をプロンプトで「森(forest)」に変更してみました。

Pikaswaps前


Pikaswaps後

動画の女性の顔をアップロードした画像の男性に変更してみました。


Pikaswaps前



Pikaswaps後

PIkaddionsもPikaswapsも映画などでよく言われる”CG”のような動画編集を簡単に行うことができます!


7.Pikaffects

アップロードした写真や画像に対して、膨張、爆発、ケーキ化などのユニークなエフェクトを適用した動画を生成することができるPikaffects機能に新たなエフェクトが全16個追加されていたのでいくつか紹介します。


(過去記事より Pikaffectsについて)


Princess Me


Mrs. Me


Warrior Me


ものすごい勢いで進化を続け、当サイトでも初期モデルから紹介している動画生成AI『Pika』

最新アップデート情報を随時更新してきます!


執筆、編集作業の所要時間

所要時間: 60分

  • 人間: 40分

  • AI: 20分

内訳

  • 記事執筆(by 人間): 40分

  • 誤字脱字の確認(by AI): 5分

  • 編集(by AI): 10分

  • 添削(by AI): 5分


人間のみで記事作成した場合に想定される所要時間: 80分

AIによる所要時間削減率: 25%

佐藤 幹太 (編集長)

AIとハタラクラボ by USEN WORK WELLの副編集長、幹太(人間)です。
JDLA Generative AI TEST 2024 #2
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